家族で外食するとき株主優待って使えるの?

最近家族で外食するとすぐに1万円近く飛んでいってしまうんです。子どもがハンバーグやお寿司をねだるし、親はしゃぶしゃぶが食べたいし…。お財布が悲鳴をあげてます。



それはよくある悩みだね。家族で外食は楽しいけど、確かに出費は大きい。そこで役立つのが「株主優待」なんだ。



優待って聞くと株の上級者向けなイメージですけど、普通の家庭でも使えるんですか?



もちろん。特に外食系の優待は使い勝手がよくて、「家族サービス」と「投資の楽しみ」を両立できるんだよ。
家族向け株主優待の魅力とは?
株主優待の魅力は大きく分けて3つあります。ここでは「家族利用」という視点で整理してみましょう。
1. 家計の節約に直結する
株主優待の代表的な形式は 食事券や商品券 です。例えば、すかいらーくホールディングスの株を100株持っていれば、年間数千円分の食事券が届きます。
これを家族での食事に使えば、外食代の一部を株主優待でまかなえます。
- 例:家族4人でガストに行き、食事代が6,000円。
- 株主優待券を3,000円分使えば、自己負担は半額に。



半額になるなら月1回くらい家族で外食しても負担が軽くなりますね!



そうだね。節約というより「気兼ねなく外食できる権利」を持てる感覚に近いよ。
2. 外食の楽しみを広げる
株主優待のもう一つの魅力は、普段は行かないお店に行くきっかけになることです。
- すかいらーくのジョナサンでデザートを楽しむ
- ゼンショーのはま寿司で子どもが回転寿司を満喫
- クリエイト・レストランツの磯丸水産で海鮮料理を堪能



家族に喜んでもらえる投資っていいですね!なんだか温かい気持ちになります。



そうだね。株価の値動きに一喜一憂するよりも、こうした「実生活へのリターン」を重視する投資法は、初心者や家庭持ちにぴったりなんだ。
具体例:家族4人の外食コストを試算
例えば、すかいらーく株(3197)を100株保有すると、年間で 4,000円分の食事券 がもらえます(権利確定月は6月と12月)。
- ガストで家族4人が外食すると仮に6,000円。
- 優待券を2,000円分使えば自己負担は4,000円に。
- 年に2回使えば合計4,000円の節約。
さらに、他の優待銘柄も組み合わせれば「毎月どこかで優待ご飯」という生活も夢ではありません。



先生、それってめちゃくちゃお得じゃないですか?



そうなんだ。しかも配当金もあれば「ダブルでお得」なんだよ。
家族向け優待の特徴まとめ
- 使えるお店が多いこと:全国展開しているチェーンほど使いやすい
- 食事券やポイント形式が多い:現金同様に使えるため実用性が高い
- 年2回の楽しみ:半期ごとに届く優待は家族のちょっとしたイベントになる



先生、これなら投資初心者でも始めやすそうですね。



うん。優待は「数字」だけじゃなく「体験」をリターンに変える。そこが家族利用向けとして大きな魅力なんだよ。
- 家族向けの株主優待は、外食費の節約に直結する
- 優待券をきっかけに新しいお店を楽しめる
- 家族の会話や投資継続のモチベーションにもつながる
- 投資初心者にも向いている「生活に役立つ優待」
おすすめ優待① すかいらーくホールディングス(3197)



教授、家族連れで一番使いやすい優待ってどこですか?



やはり王道は すかいらーくホールディングス だね。ガスト、バーミヤン、ジョナサン、しゃぶ葉、夢庵など、全国どこでも見かけるファミレスが対象だから、利便性は抜群なんだ。
優待内容と条件
すかいらーくHDの株主優待は 株主優待券(電子チケット) です。
有効期限は約1年間と長く、好きなタイミングで利用できます。全国に3,000店以上あるため、外食の際に「近くに店舗がない」という心配はほぼありません。
保有株式数 | 贈呈金額 | ||
---|---|---|---|
年間合計 | 6月末日基準日 (9月発送) | 12月末日基準日 (3月発送) | |
100株~299株 | 4,000円 | 2,000円分 | 2,000円分 |
300株~499株 | 10,000円 | 5,000円分 | 5,000円分 |
500株~999株 | 16,000円 | 8,000円分 | 8,000円分 |
1,000株~ | 34,000円 | 17,000円分 | 17,000円分 |
引用:https://corp.skylark.co.jp/ir/stock/incentive/



えっ、ガストやバーミヤンでそのまま使えるんですか?



そうだよ。会計時に優待券(スマホでも可)を出すだけで割引される。ちょっとした外食時にすぐ使えるんだ。
家族利用でのメリット
- 幅広いメニュー:和洋中そろっているので、子供からお年寄りまで満足できる。
- しゃぶ葉・夢庵など専門店:特別感ある外食にも対応。
- 家計の節約効果:100株でも年間2,000円分、複数株数なら1万円超の優待が家族外食を後押し。



私の家族だと、子供はハンバーグ、私は中華、母は和食ってバラバラなんですけど…全部対応できちゃいますね!



その通り。すかいらーくは「家族の好みが分かれても安心」な万能優待なんだ。
おすすめ優待② ゼンショーホールディングス(7550)



他に家族向けで便利な優待はありますか?



次に紹介したいのは ゼンショーホールディングス だ。すき家、はま寿司、ココス、ビッグボーイなどを展開していて、多業態・多店舗で使いやすいんだよ。
優待内容と条件
ゼンショーHDの株主優待は 食事券。
保有株式数 | 贈呈金額 |
---|---|
100株以上300株未満 | 1,000円分( 500円券×2枚 ) |
300株以上500株未満 | 3,000円分( 500円券×6枚 ) |
500株以上1,000株未満 | 6,000円分( 500円券×12枚 ) |
1,000株以上5,000株未満 | 12,000円分( 500円券×24枚 ) |
5,000株以上一律 | 30,000円分( 500円券×60枚 ) |
引用:https://www.zensho.co.jp/jp/ir/investor/complimentary.html
優待券はゼンショーグループ各店で利用可能。店舗数は 9,000店以上 と圧倒的規模を誇ります。



9,000店ってすごいですね!どこに行っても見つけられそう。



そうだね。特に「すき家」や「はま寿司」は地方にも店舗が多いから、都会だけでなく全国で恩恵を受けやすいんだ。
おすすめ優待③ クリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387)



教授、次はどんな優待株ですか?



3つ目は クリエイト・レストランツ・ホールディングス(以下、クリレスHD)。ファミレス系に比べると少し大人っぽい雰囲気の店舗も多く、家族の幅広いシーンに対応できるのが特徴だよ。
優待内容と条件
クリレスHDの株主優待は 食事券。
基準日 | 2月末日 | 8月末日 | |
---|---|---|---|
贈呈時期 | 5月中旬頃 | 11月中旬頃 | |
保有株式数 | 100株以上 | 1,500円分 | 1,500円分 |
200株以上 | 3,000円分 | 3,000円分 | |
300株以上 | 4,000円分 | 4,000円分 | |
400株以上 | 5,000円分 | 5,000円分 | |
500株以上 | 6,000円分 | 6,000円分 | |
800株以上 | 8,000円分 | 8,000円分 | |
1,200株以上 | 10,000円分 | 10,000円分 | |
2,000株以上 | 14,000円分 | 14,000円分 | |
6,000株以上 | 20,000円分 | 20,000円分 | |
12,000株以上 | 24,000円分 | 24,000円分 | |
18,000株以上 | 30,000円分 | 30,000円分 |
引用:https://www.createrestaurants.com/ir/stock/shareholder/
グループ店舗数は 1,000店以上 と多く、ショッピングモール内にある店舗も多いのが強みです。



モール内っていうのは便利ですね!買い物ついでに使えるのはありがたいです。



そうだろう?外食だけでなく「買い物帰りに家族で夕食」というシーンでも活躍するんだ。
店舗のバリエーション
- 和食:かごの屋、しゃぶ菜
- 居酒屋:磯丸水産、はなの舞
- 洋食・カフェ:TGIフライデーズ、上島珈琲店



え、TGIフライデーズも入ってるんですか?



そうなんだ。ファミリーから大人まで楽しめる幅広さがクリレスHDの魅力。だから「家族で外食」というテーマにすごくフィットするんだよ。
家族利用でのメリット
- ショッピングモールや駅近にある店舗が多く立地が良い
- 小さな子供から祖父母まで、世代を問わず楽しめる
- 居酒屋業態もあるため、大人だけの外食にも使える



先生、これなら「今日は家族でしゃぶしゃぶ」「次は友達と居酒屋」みたいに幅広く使えますね。



その通り。利用シーンの広さがクリレスHDの強みなんだ。
おすすめ優待④ トリドールホールディングス(3397)



次は聞いたことある名前かも。丸亀製麺の会社ですか?



その通り!トリドールホールディングス は丸亀製麺を中心に展開していて、国内外に広がる大手外食企業だ。
優待内容と条件
トリドールの株主優待は 食事割引券。
保有株式数 | 優待内容 | 継続保有優遇制度 |
---|---|---|
実施回数 | 年2回 | 年2 回 |
100株以上~200株未満 | 3,000円相当 | 適用なし |
200株以上~1,000株未満 | 4,000円相当 | 左記に追加して3,000円相当 |
1,000株以上~2,000株未満 | 10,000円相当 | |
2,000株以上 | 15,000円相当 |
10円単位での利用が可能
引用:https://www.toridoll.com/ir/stock/shareholder/index.html



10円単位で使用できるのがすごいですね



そう。細かく分けて支払いできるから、少額利用から大人数利用まで柔軟に対応できるんだ。
店舗ブランドと利用シーン
- 丸亀製麺:セルフ式讃岐うどん。安くて早くて美味しい。
- コナズ珈琲:ハワイアンカフェ。休日の家族ランチに人気。
- 焼鳥とりどーる:居酒屋系業態。夜の家族外食や大人同士でも。



丸亀製麺はうちでもよく行きます!子どもも大好きで、天ぷらを選ぶのも楽しいんですよね。



まさにその「セルフで選ぶ楽しさ」が丸亀製麺の魅力。しかも低価格だから、優待券を使えばほとんどタダ同然で家族4人分の食事をまかなえることもあるんだ。
家族利用でのメリット
- 小さな子どもでも食べやすい「うどん」がメイン
- 休日のランチから夕食まで幅広く利用可能
- 低価格帯なので優待の恩恵を最大限に感じやすい



確かにうどんって、子どもからお年寄りまで安心して食べられるメニューですね!



その通り。だから「家族で外食」×「株主優待」というテーマにぴったりなんだ。
おすすめ優待⑤ コロワイド(7616)と⑥アトム(7412)



教授、次はどんな会社ですか?



今度は コロワイドグループ だ。外食大手で、配下にアトムやカッパ・クリエイトを持つ、いわゆる「優待界の巨人」だよ。
コロワイドの優待内容
コロワイドの株主優待は 株主優待ポイント として付与されます。
- 500株以上保有で年間2万円分
- ポイントは専用サイト経由で店舗利用や商品交換に使用可能
グループ店舗は全国で 約2,900店。甘太郎、ステーキ宮、ラパウザ、牛角、かっぱ寿司など、和洋中あらゆるジャンルがそろっています。
参照:https://www.colowide.co.jp/ir/stock_info/stockholder/



かっぱ寿司まで対象なんですか?家族でお寿司を食べられるのは魅力ですね!



その通り。寿司、焼肉、イタリアンと、家族の好みに合わせて選べるのが大きな強みなんだ。
アトムの優待内容
アトムはコロワイドの子会社で、優待制度も似ています。
保有株式数 | 発行ポイント(年間合計) | 発行ポイント(9月末基準日) | 発行ポイント(3月末基準日) |
---|---|---|---|
100株〜500株未満 | 2,000 | 1,000 | 1,000 |
500株〜1,000株未満 | 10,000 | 5,000 | 5,000 |
1,000株以上一律 | 20,000 | 10,000 | 10,000 |
引用:https://www.atom-corp.co.jp/ir/shareholder.html



コロワイド本体とアトムを両方持っていたら、ポイントが倍々で増えそうですね。



そうなんだ。グループ全体で統一されたポイントだから、複数銘柄を持っていると利用できる範囲も金額も一気に広がるんだよ。
家族利用でのメリット
- 「今日は寿司、次は焼肉」と選択肢が豊富
- ポイントは家族カードのようにまとめて使える
- 大人数の外食や記念日利用にも対応可能



教授、これなら家族での外食がほぼ優待だけでまかなえる日もありますね。



その通り。「優待で週末ディナー」という生活スタイルを実現できる代表格なんだ。
おすすめ優待⑦ 日本マクドナルドホールディングス(2702)



やっぱり外食優待といえばマクドナルドも外せないですよね?



その通り!日本マクドナルドHD は株主優待界隈で圧倒的な人気を誇る銘柄だ。
マクドナルドの優待内容
バーガー類、サイドメニュー、ドリンクのお引換券が6枚ずつで1冊
保有株式数 | 継続保有期間 | 優待品 |
---|---|---|
100~299株 | 1年以上 | 株主ご優待券1冊 |
300~499株 | 1年以上 | 株主ご優待券3冊 |
500株以上 | 1年以上 | 株主ご優待券5冊 |
引用:https://www.mcd-holdings.co.jp/ir/individual/shareholder_benefits/



えっ、ハンバーガーセットが6回分タダってことですか!?



そうだよ。しかも「ビッグマック」や「てりやきマックバーガー」など好きなバーガーを選べるんだ。使い勝手は抜群だね。
家族利用でのメリット
- 圧倒的な店舗数(全国2,900店舗以上)
- 子ども向けのハッピーセットも対象
- テイクアウトやドライブスルーでも利用可能



子どもが喜ぶのはもちろん、大人も「マックフライポテト食べたい!」ってなることありますよね。



まさにその通り。普段使いから休日ランチまで、マクドナルドの優待は「一家に一冊必携」と言えるレベルなんだ。
配当とのバランス
マクドナルドは配当利回りこそ低めですが、優待の実用性が圧倒的に高いです。優待目的で長期保有する個人投資家も非常に多く、株価も比較的安定しています。



優待だけじゃなく、ブランド力と安定性があるのも安心ですね!



その通り。子どもから大人まで楽しめる「家族の定番外食株」として、マクドナルドはトップクラスの人気なんだよ。
まとめ|家族で楽しむ外食優待の選び方



教授、ここまで7つの優待株を見てきましたけど、どれも魅力的で迷っちゃいますね…。



それは良い悩みだね。優待株は「家族のライフスタイル」に合うものを選ぶのがコツなんだ。
家族構成やライフスタイルに合わせる
例えば、小さな子どもがいる家庭なら「マクドナルド」や「はま寿司」のように子供が喜ぶお店の優待が重宝します。
一方で、祖父母も含めた三世代で利用するなら「すかいらーく」や「クリレスHD」のように和洋中そろったチェーンが便利です。
- 子育て世帯向け:マクドナルド、はま寿司
- 三世代向け:すかいらーく、クリレスHD
- 低価格・日常使い重視:丸亀製麺(トリドール)、すき家(ゼンショー)
- 特別感やバリエーション重視:コロワイド、アトム



つまり「家族の外食シーン」を思い浮かべて選ぶのが大事なんですね!



その通り。優待を持つことで、普段の生活に直結するメリットを実感できるんだ。
優待だけでなく配当もチェック
外食株は優待が注目されがちですが、配当金とのバランスも大切です。
- すかいらーく:優待が中心だが配当も一定水準
- ゼンショー:配当は控えめだが優待で補える
- マクドナルド:配当は低いが優待の実用性が圧倒的
投資家としては「優待+配当のトータルリターン」で考えるのが健全です。
分散して組み合わせるのがおすすめ
1つの銘柄に集中するのではなく、複数を組み合わせることで外食生活が充実します。
- すかいらーく+マクドナルド → 家族での休日ランチに強い
- ゼンショー+トリドール → 普段使いの外食を幅広くカバー
- コロワイド+クリレス → 記念日や外食イベントで活躍



あっ、組み合わせると「外食優待カレンダー」が作れちゃいそうですね!



その発想は良いね。月ごとにどの優待を使うか決めれば、家計の節約にもなるし、家族の楽しみも増える。
投資初心者へのアドバイス
優待株は人気が高いので、株価も比較的安定している傾向があります。ただし、業績悪化や優待制度の変更リスクは常にあるため、長期的に利用できるかどうかを見極めることが重要です。
- 優待廃止の過去事例もあるので注意
- 利用できる店舗が自宅周辺にあるか確認
- 株価が高騰しすぎていないかも要チェック



優待があるからって飛びつくだけじゃなく、冷静に判断することが大切なんですね。



その通り。優待は「楽しむ投資」だけど、投資である以上リスク管理は欠かせないんだ。



教授、ここまで聞いてたら今夜は優待で外食したくなっちゃいました!



いいね。じゃあ次の授業は「優待券の正しい使い方」かな。ちなみに私は…牛丼派だよ。



えー!先生は寿司じゃなくて牛丼派なんですか?



そう。早くて安くてうまい。それに株主優待があれば、財布の中身も守れるからね。



なるほど、教授らしいです。でも次はぜひ一緒に寿司に行きましょうよ!
- 家族構成やライフスタイルに合わせて優待株を選ぶことが大切
- 優待だけでなく配当も含めたトータルリターンを意識する
- 複数銘柄を組み合わせると外食生活がさらに充実
- 投資初心者は「楽しみながら冷静に」優待株を活用するのがおすすめ