10月の株主優待ってあるの?

今日は少し変わったテーマでいこうか。



変わったテーマ?なんだかワクワクします!



株主優待といえば3月や9月が定番だけど、実は10月にも権利確定する優待株があるんだ。



え、そうなんですか?いつも本やネットで見るのは3月・9月ばかりだから、てっきり10月は「空白」だと思ってました。



そう思う人は多いんだよ。実際に銘柄数は少ないから目立たないんだ。でも、その分「人と被らない投資」ができるのが10月優待の面白いところなんだ。



穴場ってことですね。旅行や美容の優待があるって聞いたら、ちょっと気になります!



そうだね。今日は10月優待株の仕組みと特徴をしっかり解説していこう。
株主優待の基礎知識|なぜ人気があるのか?
株主優待は、企業が株主に対して感謝の気持ちを示す制度です。配当金とは別に、自社商品や金券、割引券などを提供することで株主に「応援してよかった」と思ってもらうのが狙いです。特に日本では個人投資家の間で根強い人気があります。
株主優待が人気の理由
- 生活に直結する特典が多い
食品、外食、日用品、旅行など、日常生活で使える優待が多く、現金配当より「得した感覚」がわかりやすい。 - 投資の楽しみが広がる
優待が届くと「次はどんなものが来るかな」とワクワク感があり、投資を継続するモチベーションになる。 - 長期保有を促す仕組みもある
同じ銘柄を長く持つほど優待内容がグレードアップする「長期優遇制度」も増えており、株価変動に一喜一憂せず持ち続けやすい。



配当は銀行口座に振り込まれるだけだけど、優待は「目に見えるお礼」だから心理的な満足度が高いんだよ。



わかります!現金より商品券とか食品のほうが、得した気分になりますよね。
株主優待の権利日とは?
株主優待をもらうためには、権利確定日に株主名簿に名前が載っている必要があります。
多くの場合、権利確定日は企業の決算月の最終営業日です。
例:
- 3月決算企業なら 3月末最終営業日 が権利日。
- 9月決算企業なら 9月末最終営業日 が権利日。
- 今回のテーマである10月優待株なら 10月末の最終営業日 が権利日。
さらに注意したいのが 権利付き最終日 と 権利落ち日 です。
- 権利付き最終日:この日までに株を買っておけば優待を受け取れる日。
- 権利落ち日:この日以降に買っても、その期の優待はもらえない日。





つまり、10月優待株が欲しいなら10月末ギリギリじゃなくて、権利付き最終日までに買わなきゃダメなんですね。



その通り。例えば2025年10月なら、最終営業日は10月31日(金)、権利付き最終日はその3営業日前の10月29日(水)になる。だからカレンダーで必ず確認しておかないといけない。



うっかり買うのが遅れて「優待もらえなかった!」ってなりそうで怖いですね…。



実際そういう失敗談はよくあるんだよ。だから優待投資は「スケジュール管理」も重要なんだ。
10月優待株の特徴
- 銘柄数が少ないため希少性がある
- 旅行や美容などユニークなジャンルが揃う
- SNSや投資ブログで注目されやすい
特に10月優待は「知る人ぞ知るお楽しみ枠」的な存在。投資をエンタメ感覚で楽しみたい人に向いているといえるでしょう。



なるほど!3月・9月のメジャー優待とは違って、10月は隠れキャラみたいな感じですね。



うまい表現だね。ゲームの隠しキャラを見つけるような気持ちで、10月優待株を探してみると面白いよ。
- 株主優待は配当金とは別の株主還元制度。
- 人気の理由は「生活に直結する特典」と「投資の楽しさ」があるから。
- 優待をもらうには 権利確定日と権利付き最終日 を必ず確認する。
- 10月優待株は銘柄数が少ない分、ユニークで希少性が高い。



10月優待株は「穴場的存在」としてチェックしておく価値があるよ。



次はどんな銘柄があるのか、早く知りたいです!
10月に権利確定する注目優待株一覧



先生、いよいよ本題ですね。10月ってどんな優待銘柄があるんですか?



うん、10月は銘柄数は少ないけれど「使いやすい」ものや「ユニーク」な優待がそろっている。今日は代表的な3銘柄と、その他注目株を紹介していこう。
※記載している株価や優待内容は執筆時点(2025年10月)での数値になります。
① AB&Company(9251)|美容室利用券で日常に直結
AB&Companyは、美容室向けのコンサルティングやフランチャイズ支援を行う会社です。グループで展開する美容室「Ash」や「NYNY」などで使える美容関連のサービス利用券を優待として提供しています。
- 優待内容:
- 100株以上200株未満:自社オンラインストア割引券7,000円分(1万円以上購入で7,000円値引)
- 200株以上500株未満:10,000円分の優待券
- 500株以上600株未満:20,000円分の優待券
- 600株以上:20,000円分の優待券または26,000円相当のオリジナルドライヤー
- 申し込み受付期間は約6ヶ月間(毎年7月末まで)
- 株価:約1300円
- 最低投資金額:13万円
会社業績


引用:IR BANK



美容関連の優待は数が少なく、日常生活に直結しているのが魅力だよ。特に女性や若年層にとっては「美容代の節約」につながる。



美容室代って固定費みたいなものですから、優待で少しでも安くなるのはうれしいですね!



そうなんだ。優待は投資を「生活費の節約」と直結させる効果がある。株価の値上がり益や配当だけじゃなく、「日常のお得感」が得られるのは大きいんだ。
② 萩原工業(7856)|定番人気のQUOカード
萩原工業は、合成樹脂繊維や産業資材を手掛ける老舗メーカー。優待内容は株主から安定的に評価されるQUOカード
- 優待内容:
- 100株以上(3年未満保有):1,000円相当の商品(QUOカード、マスキングテープ等より選択)
- 100株以上(3年以上保有):2,000円相当(岡大農場プリン等、数種類から選択)
- 1,000株以上(3年未満):3,000円相当(クロワッサン鯛焼き、自社商品セット等から選択)
- 1,000株以上(3年以上):6,000円相当(岡山備前牛すき焼き用等より選択)
- 商品に代えて寄付も可能
- 株価:約1600円
- 最低投資金額:約16万円
会社業績


引用:IR BANK



100株からもらえるQUOカードはコンビニや書店、ドラッグストアなど全国で使えるから、優待の中でも「失敗がない鉄板系」だ。



QUOカードだけじゃなくすき焼きのセットもあったりと種類がとても豊富ですね!



株主優待投資を始めたばかりの人にとっても安心感がある銘柄だよ。



これなら誰でも使えますね!お菓子でも飲み物でも、ちょっとした買い物が優待で済むのは助かります。
③ エイチ・アイ・エス(9603)|旅行好きに人気の割引券
旅行大手のHISは、海外・国内旅行を手掛ける総合旅行会社。株主優待としては旅行代金の割引券を提供しています。
- 優待内容:
- 100株以上:優待券2,000円分
- 500株以上:優待券4,000円分
- 1,000株以上:優待券6,000円分
- 一律でラグーナテンボス入園割引券(500円)も支給
- 株価:約1,300円
- 最低投資金額:約13万円
会社業績





旅行の優待って、非日常を楽しめるからテンション上がります!



その通り。円安や燃料費高騰など外部要因の影響を受けやすい企業だけど、旅行需要は長期的に伸びている。優待割引を使えば、家族旅行や卒業旅行の計画がぐっと身近になるね。
④ その他の注目銘柄
10月は数こそ少ないですが、ユニークな優待株がいくつかあります。
- 正栄食品工業(8079):株主に自社のお菓子詰め合わせを贈る。特にチョコやドライフルーツなど「開ける楽しみ」がある人気優待。
- 東和フードサービス(3329):パスタやカフェ業態を展開し、食事券を提供。家族での外食やカフェ利用に便利。
- 丸一鋼管(5463):QUOカードなど堅実な株主優待を提供。配当も安定しており長期投資家向け。



特に正栄食品のお菓子詰め合わせは「毎年の恒例行事」として楽しみにしている株主が多いんだ。



お菓子が届くなんて、ちょっとしたサンタさんみたいですね!
10月優待株の特徴
- 銘柄数は少ないが個性的:美容(AB&Company)、日常利用(萩原工業)、旅行(HIS)。
- 実用性が高い:QUOカードや旅行券など、ライフスタイルに直結する内容が多い。
- SNSでの話題性も高い:銘柄数が少ない分、「10月優待株まとめ」として投資家に注目されやすい。



3月や9月ほど数はないけれど、その分「知る人ぞ知る」楽しみがあるのが10月優待株なんだ。



隠しキャラを見つけたみたいで楽しいです!次の優待シーズンを楽しみにスケジュール帳に書き込んでおきますね。
投資家目線での活用法|年間ポートフォリオにどう組み込むか



さて、ここからは「実際にどう活用するか」という視点だね。



10月優待株って数が少ないから、どう組み込むのがいいのかな?



いい質問だ。結論から言うと、メインではなくサブとして楽しむ感覚がちょうどいい。
年間スケジュールに組み込む
株主優待は3月・9月に集中するが、6月や12月などにもバラけて存在する。そこで「優待カレンダー」を作り、年間で優待が途切れないように組むのがおすすめ。
例:
- 3月:食品・日用品の優待が集中
- 6月:ドラッグストアや小売系
- 9月:外食や旅行系
- 10月:HIS、萩原工業、AB&Companyなどの個性派
- 12月:クリスマスや年末に合わせたギフト系
こうすると「毎月何かしら優待が届く」状態になり、投資を楽しみながら続けやすくなります。



株って長く続けるのが大事だから、楽しみを仕込むのはいいアイデアですね!



そう。優待を受け取るたびに「また来月も楽しみだな」と思えれば、自然と長期投資が習慣化していくんだ。
生活スタイルとの相性で選ぶ
優待投資では「お得さ」だけでなく使えるかどうかが大切でしょう。
- よく旅行に行く人 → HISの旅行割引が有効
- 日常の買い物に使いたい人 → 萩原工業のQUOカード
- 美容にお金をかけたい人 → AB&Companyの美容券



自分のライフスタイルにぴったりの銘柄を選べば「使わないリスク」もなくなるわけですね。



その通り。優待は「受け取るだけじゃなく使い切ること」で本当の価値が出るんだ。
分散投資との両立
優待銘柄だけに偏ると、業績悪化で優待廃止のリスクもあります。そこで、
- 優待+配当のバランスを取る
- 長期的に成長が見込めるセクターにも投資する
といった分散投資が必要になります。



10月優待株はポートフォリオに少し加えるくらいがベスト。楽しみを増やしつつ、全体のバランスを崩さないことが大切だよ。
まとめ|10月優待株は“知る人ぞ知る穴場”
10月に権利確定する株主優待は数こそ少ないですが、実用性とユニークさが光る銘柄が揃っています。
- AB&Companyは「美容」という珍しいジャンル。
- 萩原工業は鉄板のQUOカードで安心感。
- HISは旅行好きにはたまらない割引券。
その他にも正栄食品工業や東和フードサービスなど、暮らしを彩る優待が存在します。



数が少ない分「知っているだけで差がつく」感じですね!



その通り。しかも、10月優待株はSNSやブログで取り上げられやすい。情報発信をしている人にとってもネタにしやすいんだ。
投資家にとっての位置づけ
- メインではなくサブの楽しみ枠
- 年間優待カレンダーの隙間を埋める役割
- ライフスタイルに直結させやすい優待



投資は数字の世界だけど、株主優待は「生活をちょっと豊かにしてくれる」存在なんだ。



たしかに、旅行や美容や買い物の割引って、家族や友人ともシェアできますしね。



そうそう。優待は「家族や生活に笑顔を増やす投資」と言えるだろう。



じゃあ私、今年の10月は「優待デビュー」してみます!まずはQUOカード狙いかな…。



いいね。ぜひ自分に合う優待から始めて、投資をもっと身近に感じてほしい。