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株と決算のおしゃべり日記
教授と生徒
決算短信をやさしく&楽しく解説。教授と女子生徒が株の世界をナビします。
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株価に一喜一憂しないための3つの習慣

株価が下がると落ち込む…投資家のリアルな悩み

教授、昨日ニュースで「日経平均が急落」と出ていたので自分の証券口座を見たら、持ってる株が全部真っ赤で…。頭が真っ白になっちゃいました。

それは投資を始めたばかりの人にありがちな体験だね。株価は毎日動くものだから、上がる日もあれば下がる日もある。むしろ、短期的には下がる方が多いと感じることもあるんだ。

でも、やっぱり「自分のお金が減ってる」と思うとショックで…。一瞬でやめたくなっちゃいました。

うん、その気持ちはとても自然なことだよ。人間は利益より損失に敏感で、たとえば1万円得する喜びよりも、1万円失う悲しみの方が大きく感じられる。これは心理学で「損失回避」と呼ばれる現象だね。

じゃあ私が落ち込むのは普通なんですね?

普通どころか、ほとんどの投資家が同じ経験をしているはずだよ。大切なのは「株価の上下に振り回され続ける」状態から少しずつ抜け出すことなんだ。

この記事で学べること

株式投資の世界でよく言われるのが「初心者は株価に一喜一憂して疲れてしまう」という現象です。

株価が上がると「もっと買えばよかった」と後悔し、下がると「全部売らなきゃ」と焦ってしまう。こうした感情の波に翻弄されると、冷静な判断ができなくなり、結果的に本来得られるはずのリターンを逃してしまいます。

この記事では、株価に過剰反応しないための「3つの習慣」を紹介します。ポイントは、株価を見る視点を変え、感情をコントロールしやすい環境をつくることです。

これを実践できれば「株価の上下=ストレス」ではなく「株価の変化=学び」と捉えられるようになります。

教授、でも人間だから感情に振り回されるのは仕方ないですよね?

そうだね。感情をゼロにすることは不可能だ。でも“感情に支配されない習慣”を身につけることはできるんだよ

目次

株価に一喜一憂する理由

では、なぜ私たちは株価の動きにこれほど敏感に反応してしまうのでしょうか?

1. 含み益・含み損のインパクト

人は数字そのものよりも「自分の資産が増えた・減った」と考えると強く反応します。

  • 株価が上がれば「もっと買っていれば」と欲が出る
  • 株価が下がれば「これ以上損したくない」と不安になる
  • 特に損失の影響は大きく、心理学的には利益の約2倍の重さを感じるといわれています

私も“もっと買っておけば”とか“もうやめようかな”ってすぐ思います…

それは自然な感情。でもそのまま行動すると“高値掴みと安値売り”を繰り返してしまうんだ

2. 情報過多による不安

現代はSNSやニュースアプリで株価や経済ニュースが常に流れてきます。

  • 「株価急落!景気後退懸念」
  • 「新興株が暴騰!今がチャンス?」
    こうした刺激的な見出しは、人の不安や欲をあおるようにできています。

私も“株価急落”の文字を見ると、ついアプリを開いちゃいます

メディアは“見てもらう”のが仕事だからね。冷静な情報より、不安や興奮をあおる方が反応を得やすいんだ

3. 短期的な値動きへの執着

初心者ほど「今日の株価」「今の含み損益」に目が行きがちです。

  • 毎日チャートを開いては上がった下がったと喜怒哀楽
  • 長期的には成長している銘柄でも、短期の下げで投げ売りしてしまう
  • 「木を見て森を見ず」の状態になりやすい

確かに…1日で3%下がっただけでも大騒ぎしちゃいます

でも3年単位で見たら誤差の範囲かもしれない。大事なのは短期ではなく“投資全体の時間軸”なんだ

ここまでで見えてきたのは、株価に一喜一憂してしまうのは人間の本能と環境が重なっているからということです。

次の章からは、その本能を受け入れつつ冷静さを保つ「3つの習慣」を具体的に解説していきます。

習慣その1:投資目的を明確にする

株価の上下に心を揺さぶられるのは、多くの場合「なぜこの株を買ったのか」という目的が曖昧だからです。

  • 配当金を狙っているのか
  • 長期的な成長に期待しているのか
  • 株主優待を楽しみたいのか

目的によって、短期の値動きへの見方はまったく変わります。

私、なんとなく“有名だから”って理由で買ってました…

それだと下がったときに迷いやすいんだ。例えば“配当で毎年3万円受け取る”と決めていれば、株価が少し下がっても動揺しにくい

具体的な方法としては「投資ノート」を作るのがおすすめです。
銘柄ごとに「購入理由」「売却基準」「目標」を書いておくと、迷ったときに原点に立ち返ることができます。

ノートに書くだけでも心が落ち着きそうですね

そう。“理由を文字にする”ことが一番の感情コントロールなんだよ

習慣その2:チェックする頻度を減らす

多くの初心者がやってしまうのが「毎日、場合によっては数時間おきに株価を確認する」ことです。これは精神衛生上よくありません。

  • 株価は短期的に必ず上下する
  • 毎日見ることで不安や欲が刺激される
  • 冷静さよりも「反射的な行動」が増える

私も仕事中にこっそり株価アプリを見ちゃいます

それが一番危険だね。頻繁に見ても結果は変わらないのに、心のエネルギーだけ削られる

解決策は「見る回数を減らす」こと。

  • 配当狙いなら四半期ごとにチェック
  • 成長株狙いなら半年ごとに業績確認
  • それ以外はスマホ通知をオフにする

えっ!そんなに見なくていいんですか?

むしろ見ない方が成果が出やすい。株価は“見すぎるほど損をする”ものなんだ

習慣その3:長期視点で“木を見て森を見ず”にならない

短期の株価変動に過剰反応するのは「視野が狭くなっている」からです。投資では、木(短期の株価)ではなく、森(企業の成長や市場全体)を見ることが大切です。

  • 長期チャートを見る
  • 配当の累積額を意識する
  • 複利効果を計算してみる

確かに、1日の値動きより10年の成長の方が大事ですよね

そうだね。例えば花王のような増配株を20年前に買っていたら、株価の上下はあっても配当は何倍にも増えている

長期視点を持つための工夫としては、過去10年のチャートを印刷して机に貼る、配当金の合計額をエクセルで管理するなど、ビジュアルで「成長の流れ」を確認するのも効果的です。

未来に目を向ければ、今日の上下にあまり惑わされなくなりそうです

そう。“投資はマラソン”という言葉を忘れないことが大切なんだ

習慣(番外編)

投資の銘柄選びや売買のタイミングに悩み疲れてしまうときは、AI投資(ロボアド)というのも一つの手です。

自分で今の経済状況等を調べるのに疲れて判断できない!って時はAIに相談、判断を任せる時代も来ています。

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なんだかAIに投資を任せてしまうのもちょっと怖い気がしますが、、、

今はAIが自分の先生となってしっかりサポートしてくれる時代になっているんだよ

まとめ|心が安定すれば投資はもっと楽しくなる

ここまで紹介した3つの習慣をまとめましょう。

  1. 投資目的を明確にする → 投資ノートで原点を確認
  2. チェック頻度を減らす → 株価は毎日見ない
  3. 長期視点を持つ → 木より森を見る

これらを実践することで、株価の上下に一喜一憂するストレスは確実に減っていきます。

教授、なんだか気持ちが楽になりました!これなら株価が下がっても冷静でいられそうです

そうだね。投資はお金を増やすだけじゃなく、自分の心との付き合い方を学ぶ場でもあるんだ

じゃあ私は“株価を見すぎない練習”から始めてみます!

いい心がけだね。心が安定すれば、投資はもっと楽しくなるはずだよ

免責事項
本記事に記載された数値は決算短信や関連資料をもとにしていますが、四捨五入や単位換算により実際の公式発表値と若干異なる場合があります。
また、株式投資に関する見解はあくまで筆者の個人的な意見であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は読者ご自身の責任において行ってください。

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